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セキュリティエンジニアに必要な勉強方法を解説!

セキュリティについての知識は、全てのエンジニアにとって欠かせないものです。ITシステムの構築・運用に携わるエンジニアにセキュリティの知識がなければ、企業の損害につながる恐れもあります。しかし、経験のない方にとっては、どのような技術を何の方法で勉強すべきか、わからないことも多いでしょう。事前に勉強方法を把握しておかないと、効率的な学習ができず挫折につながってしまうリスクもあります。

本記事では、セキュリティエンジニアに必要な勉強について解説します。必要なスキル・知識と勉強方法、コツを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.セキュリティエンジニアとは
  2. 2.セキュリティエンジニアの業務内容
    1. 2.1.企画と提案
    2. 2.2.設計と実装
    3. 2.3.診断と保守
  3. 3.セキュリティエンジニアに必要な知識
    1. 3.1.ITインフラの知識
    2. 3.2.プログラミングの知識
    3. 3.3.セキュリティ技術に関する知識
    4. 3.4.脆弱性やサイバー攻撃についての知識
  4. 4.セキュリティエンジニアになるための勉強ロードマップ
    1. 4.1.システムエンジニア、インフラエンジニアとして経験を積む
    2. 4.2.セキュリティの専門知識を身につける
    3. 4.3.資格を取得する
  5. 5.セキュリティエンジニアになるための勉強方法3選
    1. 5.1.書籍
      1. 5.1.1.参考書籍
    2. 5.2.学習サイト
      1. 5.2.1.参考学習サイト
    3. 5.3.スクール・研修
  6. 6.まとめ
  7. 7.BFT道場チョイトレとは?
  8. 8.BFT道場チョイトレの特長
    1. 8.1.業務都合に合わせて講義を選択できる
    2. 8.2.3営業日前まで予約ができる

セキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアとは、サーバーに関連する業務や情報セキュリティを専門に担当するエンジニアのことです。ITのインフラの中で、サーバーの構築や運用・保守を専門とし、セキュリティに配慮したシステム設計・運用、未然にサイバー攻撃を防ぐための調査や対策などを行います。

セキュリティエンジニアの業務内容

セキュリティエンジニアの仕事内容は多岐に渡りますが、大きく以下に分類されます。

企画と提案

クライアントや自社のITシステムやネットワークについて、必要なセキュリティ対策の企画と提案を行います。現状のセキュリティを分析し、中長期的な経営戦略もふまえて適切なセキュリティ戦略を提案したり、セキュリティポリシーの策定やISMS認証の取得を支援したりすることもあります。

設計と実装

実際にセキュリティ施策を設計・実装するのもセキュリティエンジニアの仕事です。ファイアウォールを導入したり、ネットワーク機器やサーバーに対してセキュリティパッチを適用したりといった仕事が含まれます。

診断と保守

運用されているシステムにセキュリティ上のリスクがないかをチェックする診断業務も、セキュリティエンジニアの仕事です。「脆弱性診断」や「ペネトレーションテスト」といったテストを実施し、リスクを指摘して改修を促します。運用中のシステムにセキュリティ面での異常がないかを検知し、対応にあたる仕事もあります。

セキュリティエンジニアに必要な知識

セキュリティエンジニアに必要になる知識は幅広いです。具体的にどのようなものがあるのかご紹介していきます。

ITインフラの知識

セキュリティの専門知識以前に、ネットワークやサーバーといったITインフラの幅広い知識が必要となります。ネットワークやサーバーがサイバー攻撃にさらされると、攻撃者の侵入を許してしまったり、サーバーの停止や情報の窃取につながってしまうからです。

企業のセキュリティを考えるうえで、インフラを守るための施策は必ず実施しなければなりません。セキュリティエンジニアになるには、ITインフラについての知識を習得する必要があります。

プログラミングの知識

セキュリティエンジニアには、プログラミングの知識も求められます。システムに危険性が見つかってもプログラミングスキルがなければ、どのようにコードを改修すべきなのか、適切な提案ができません。幅広いプログラミング言語についての知識とスキルが求められます。

セキュリティ技術に関する知識

セキュリティ技術に関する知識も必要です。たとえば、サーバーへのアクセス権限のコントロールやファイアウォールをはじめとするセキュリティ施策の実施、暗号化や認証に関する知識など、幅広い知識を身につけ、現場で使えるようにしておかなければなりません。

脆弱性やサイバー攻撃についての知識

脆弱性やサイバー攻撃についての知識を身につけ、日々アップデートしていく必要があります。システムを標的としたサイバー攻撃の仕組みや脆弱性の発生要因について把握し、最新の情報をキャッチアップしなければなりません。技術の進歩に伴い、サイバー攻撃の仕組みや手法も巧妙化・高度化しています。常に最新の情報を取得し、業務に活かしましょう。

セキュリティエンジニアになるための勉強ロードマップ

セキュリティエンジニアになるための勉強ロードマップを紹介します。事前に手順を把握し、計画的に勉強を進めてみてください。

システムエンジニア、インフラエンジニアとして経験を積む

セキュリティエンジニアは、最適なセキュリティ施策の立案や診断、改修などの業務を行うため、システム開発やインフラ分野の知識が必要になります。まずはシステムエンジニア、インフラエンジニアの経験を積んだ後に、セキュリティエンジニアを目指す方が望ましいです。システムエンジニア、インフラエンジニアに就いたら、サーバーやOS、ネットワークに関する業務に取り組みましょう。

セキュリティの専門知識を身につける

エンジニアとして経験を積みながら、セキュリティの専門知識も身につける必要があります。まずは自分の専門分野に近いセキュリティ技術から学ぶと良いでしょう。たとえば、ネットワークエンジニアであればネットワークのセキュリティ対策を、システムエンジニアであればセキュアコーディングや脆弱性について学ぶのがおすすめです。

資格を取得する

セキュリティに関する資格を取得すれば、転職やキャリアチェンジの際に役立つこともあるでしょう。セキュリティエンジニアを目指すうえで役立つ資格として、以下が挙げられます。

情報処理安全確保支援士試験
IPAが運営するサイバーセキュリティに関する専門家であることを証明する国家資格です。情報処理安全確保支援士は、セキュリティ機能の企画・要件定義・開発・運用・保守を推進または支援する業務、セキュアな情報システム基盤を整備する業務に携わる人を想定しています。

情報セキュリティマネジメント試験
IPAが運営する資格試験で、企業における情報セキュリティマネジメントの計画、運用、評価、改善スキルを証明する国家資格です。技術スキルを問うものではなく、セキュリティ計画や管理、法律など組織的な対策手法などのセキュリティマネジメントを行う立場の方に向けた資格です。

シスコ技術者認定
ネットワークベンダーとして高いシェアを持つシスコシステムズが認定する資格です。CCENT、CCNA Security、CCNP Security、CCIE Securityなどセキュリティ分野に特化した資格制度を提供しています。特にネットワークセキュリティの知識やスキルの習得に効果的です。グローバル資格のため、取得していると海外でも評価に繋がります。

CompTIA Security+
CompTIA Security+は、CompTIAによるネットワークセキュリティや暗号化などの技術に対する知識および対処方法までの理解を証明する資格です。受験にはサイバーセキュリティ関連の職業に2年以上従事していることが推奨されています。

公認情報セキュリティマネージャー
情報システムのセキュリティや監査を行う国際団体であるISACAが定めた国際資格です。マネージメントレベルの資格であるため、セキュリティエンジニアから上位のキャリアにチャレンジする際におすすめの資格です。

セキュリティエンジニアになるための勉強方法3選

セキュリティの専門知識を身につける勉強方法をご紹介します。

書籍

書籍を使った勉強には、コストを抑えて自分のペースでスキルアップできるというメリットがあります。必要な知識が網羅的に書かれているため、特定の分野について体系的に学びやすい勉強方法です。手を動かしての学習や実践的なスキルの習得にはつなげにくいので、学習の際は他の方法も併せて検討しましょう。

参考書籍

動かして学ぶセキュリティ入門講座
セキュリティに関する課題や対応方法を学べる書籍です。実際にOSやソフトウェアの脆弱性の調査や対応を行っていく内容なので、知識だけでなくスキルも身につくようになります。入門書として最適の1冊です。

セキュリティエンジニアの教科書
情報セキュリティの基礎知識や基礎スキルを多岐に渡って解説している書籍です。あらゆる分野の基礎知識を習得できるので、初めて勉強する人にもおすすめできる本です。

学習サイト

セキュリティに関するインシデントや最新情報を更新しているニュースサイトや、IPAなど公的機関のサイトでも、セキュリティの勉強はできます。セキュリティを勉強するための動画コンテンツや教材を提供している学習サイトも多いので、積極的に利用してみましょう。

参考学習サイト

LPI-Japan Linuxセキュリティ標準教科書
Linux技術者認定試験を運営するLPI-Japanから提供される無料商材「Linuxセキュリティ標準教科書」は、Linuxシステムにおけるセキュアなシステム構築の勉強が出来る内容です。利用には個人情報の登録が必要となります。

情報セキュリティ対策支援サイト(IPA)
IPAは経済産業省主管の独立行政法人になり、情報セキュリティ関連についての活動を行っています。「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」「5分でできる!ポイント学習」などのセキュリティに関するコンテンツを無料で提供しています。

日本ネットワークセキュリティ協会
日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、ネットワークセキュリティに関する、啓発、教育、調査、情報提供を行っています。セキュリティ関連の情報収集が可能であり、メルマガを登録して自動的に情報収集できます。

スクール・研修

セキュリティに関するスクール・研修を受講するのもおすすめです。カリキュラムの中には、エンジニア以外の一般社員向けに実施される簡易的なものもあれば、エンジニア向けに実施される専門性の高いものもあります。専門的なカリキュラムでは、セキュアコーディングの手法や脆弱性についての解説、各種セキュリティ対策の実施方法を学べます。セキュリティエンジニアを目指す人はもちろん、安全なシステム開発の技術を身につけたいエンジニアにもおすすめです。

また、「ITスクールは費用が高額なので、もう少しコストを抑えたい」という方におすすめなのが、動画を活用したサイトでオンライン研修を受講する方法もあります。本格的にセキュリティエンジニアを目指すのであれば、ぜひ受講を検討してみてください。

まとめ

本記事では、セキュリティエンジニアになるための勉強について解説しました。セキュリティエンジニアには、IT全般に関する幅広い知識と、セキュリティに関する高度な知識が要求されます。未経験からセキュリティエンジニアを目指す場合は、他のエンジニアとして経験を積む方が確実でしょう。

セキュリティエンジニアを本格的に目指す方は、スクール・研修の受講がおすすめです。経験豊富なエンジニアによる指導も受けられるので、セキュリティエンジニアに必要なスキルを、独学よりも効率良く身につけられるでしょう。詳細は以下の表をご確認ください。


スクール・研修
独学(書籍・学習サイト)
メリット
・講師から専門的な指導が受けられる
・疑問点があれば、すぐに確認できる
・開発環境等、学習環境が用意されている
・同じ目的を持つ仲間と出会える
・現場で使えるスキルを学べる
・学習費用がスクール
・研修に比べて安くなる
・自分に合う参考書を選ぶ事ができる
・自分の自由な時間や場所で学習できる
デメリット
・学習費用(受講料など)が独学に比べて高くなる
・受講者のレベル感にばらつきがあると研修満足度が低くなる
・受講できる期間や場所が限られる
・疑問点があっても、すぐに答えが得られない
・開発環境等、学習環境を揃える必要がある
・孤独のため、モチベーションの維持が難しい
・最新技術や現場で使われる技術の習得が難しい

なお、セキュリティエンジニアに欠かせない技術を学べる「BFTチョイトレ」を受講すれば、学ぶべきスキルを身につけられます。セキュリティエンジニアを育成したい企業の担当者の方は、「BFT道場チョイトレ」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

BFT道場チョイトレとは?

BFT道場チョイトレ

「BFT道場チョイトレ」は、多忙な現場で活躍するエンジニアたちに広く利用されているIT研修サービスです。定額制・受け放題の体系により、限られた予算の中でも多数の社員に学習の機会を提供することができます。また、受講者はご自身のスキル向上プランに合わせてコースを選ぶことが可能です。

BFT道場チョイトレの特長

インフラ分野の研修を提供しているBFT道場チョイトレでは、セキュリティ分野のコースも開講されています。BFT道場チョイトレの特長を紹介します。

業務都合に合わせて講義を選択できる

チョイトレは1回3時間の研修を受講者のスケジュールに合わせて自由に選択できます。3か月先までの開催スケジュールをカレンダー形式で見れるため、ご自身の業務都合を考慮したうえで受講スケジュールを調整できます。

3営業日前まで予約ができる

チョイトレは予約専用サイトから3営業日前まで受講予約が可能です。忙しく日々予定が変化しやすい現場のエンジニアの方も、少しの時間を有効活用し、スキルアッププランを実現できます。詳しくは以下をご確認ください。

BFT道場チョイトレを詳しく見る >

B.F.Taro
B.F.Taro
BFTの社員です。

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